京都国際フランス学園は、学校としての規模が小さく、コレージュや初等部で、教師たちが複式学級による巧みな授業を行っています。複式学級は生徒や学習にとって不利な制度なのでしょうか?いいえ、実は絶好のチャンスなのです。
複式学級とは?
複式学級とは、学年の異なる生徒を一学級にまとめ、一人の教師が授業を行うシステムです。マルチプログラム授業などという呼称もあります。
フランス、米国、スカンジナビア諸国には複式学級の長い伝統があります。複式学級は、実は世界中で長年実践されてきた授業形態なのです。
なぜ生徒にとってチャンスなのでしょうか?
全国評価、コレージュでの学業成績等に関し、複式学級出身者を対象に2010年に実施された調査によれば、二学年や同課程(Cycle)の生徒をひとまとめにした複式学級の生徒に関して、以下のような事実が明らかにされています。
– CM2で最良の成績評価を受けている
– 第6学年では、生徒の同化に関し、最高の成果を得ている。
– 自主的な学習や自己評価ができる。
複式学級では、生徒が自分で段取りを決めて自習や自己評価を行う、自主的な学習態度が要求されます。